待たせてね

貴方を待つように ひっそりと ここでこうして
誰かが止まっても  まだ私は行かないから
貴方を待つように
赤いランプが消えるまで 少しの間 待ちたいの
ここで待ってる 私という存在が とても私らしいから

静かに立って  力を抜いて
緑のフェンスに  寄りかかって
夜空の星に 私の白い息が吸い込まれて
時を忘れて 貴方のことを 考えずに
今夜のメニューを考えながら 少しはにかむ
そんな一瞬を 楽しませて味あわせてね

貴方の色が 青に変わったら
私は子供っぽく 跳ねる様に歩くから 白線だけを 歩くから
流行の歌を 口ずさんで
新しい場所へと 走るから
そんな私を見つけたら 遠くで そっと笑ってね
子供の私を笑ってね

街の中の 子供の私
貴方と違って まだ子供
赤いランプは裏切れない

貴方を待つように 素直に待てるのは
今の この場所だけだから
だから 今だけは
白線の列を 踏みたくないの

貴方のような あのランプ
ルールにのっとった 大人の貴方
子供の私は 待つだけよ

今はただ この待つという時間を かみしめていたいの

ただ素直に 待っていたいの