ツイッターの恋愛140字お題(
こちら)をもとに書いた小説まとめ。
本文は全て140字以内。お題は「シチュエーション」「行動」「キーワード」
こんなはずじゃ、と思いつつ、この状況を予想出来なかった自分を責める。午前午後を言及していれば…、悔やむ俺を省みず桂木は山積みのホテルのランチバイキングに食らいつく。ため息をつくと桂木が笑って言った。夜のイルミネーション楽しみですね。あまりの不意打ちに珈琲を吹き出した。
「昼のホテル」「貪る」「イルミネーション」
仕事帰りに寄ったコンビニで、コーヒーゼリーとプリンを交互に睨む桂木がいた。俺は声をかけてから両者を1つずつカゴに放り込む。桂木があまりにも大げさに遠慮するから、俺は窓の向こうの満月を見てこう言った。じゃあ次の満月にここで会ったら今度は桂木がおごってよ。約束ですよ、と桂木は笑った。
「夜のコンビニ」「約束する」「月」
手伝ってよ、というメールで目が覚めた。寝ぼけ眼で向かうと昇り始めた朝日を背に匪口さんが待っていた。昨日落とし物してさ、と言うので高架下の草原で捜索開始。数分後派手な柄の袋を見つけた私は目を丸くした。遅くなったけどプレゼント。匪口さんはそう言って赤い手袋を取り出し私の手にはめた。
「早朝の高架下」「探す」「手袋」
大きく揺れる車内、ストローとパックと格闘する桂木を見かねた俺は手を貸す。そんなに飲みたいんだ、苺みるく。喉、カラカラなんで。桂木の答えに、それなら水飲めば良いのに、と思う。桂木は俺そっちのけで苺みるくにはしゃいでて、なんとなく腹が立った。
「夕方の車内」「浮気する」、「水」
流星群を見ようと誘ったものの、真冬の空に流れ星はなかった。脱力し橋の欄干に寄りかかると、あまりの冷たさに驚く。隣で手をこすり合わせ息を吐きかける桂木の首に、俺は巻いていたマフラーをかけた。笑うと温かくなるよ、とくすぐる桂木に応戦する。ふいに合った桂木の瞳にきらりと星が流れた。
「深夜の橋」「くすぐる」「瞳」