いつだって何か足りなかった。
小さな隙間から風が通り抜けては、理由もなく涙を流したり誰かに甘えたいと思ってた。
でも現実は俺にいつだって優しくなくて。
欠けている部分からボロボロと少しずつ崩れていきそうな危うさに不安で仕方なくて、もがくだけだった。
そんな時にHALは、それを打ち消しブチ壊す方法を俺に教えてくれた。
でもそれもネウロに全て台無しにされて。
俺はトコトン神様とやらに嫌われてるみたいだと絶望した瞬間、桂木は俺に新しい道をくれた。
ガシャンと崩された俺の心を一瞬でそろえて、また元の形に戻してくれたのは、まぎれもなく桂木だった。
しかも桂木は、戻してくれるだけじゃなくて、いつも気になってた心の隙間を埋め込んでくれた。
桂木の存在は、俺のパズルのような心のラストピースだった。
もう前みたいな風は、吹いてはこない。