【全体経緯】
 ひとつ前が山口がいなくなって悲しむツッキーの話で、本編中一度も山口が現在進行形で存在しないというものだったのもあり、その反動で、とにかく山月がイチャイチャしてるだけの、ヤマもオチも気にしない、ちゅーしてるだけの本を作ろう!と決めて書き始めた。
 最初はマシュマロなどで頂いたお題をSSにしてついったーのTLか、今は亡きフリートに放り投げて、それを一冊の本にまとめれば良いかなぁ、とそういう気持ちだった。
 ただ、短編が苦手な自分が、そんなにホイホイ作品数を書けるわけでもなく、書いて表に出したら本にしようというタイプでもなく、結局マロでいただいたお題で書いたものも本にしてお金をとるのも忍びなくなってしまい、最終的にお題短編集にしようと、いつもと変わらないスタンスに落ち着いたのでした。

 本来、ネットに(出来れば毎日)短編を上げよう、という計画だったため、従来から書きたいなぁと思っていた、キスする場所(身体の部位別)で分かれるキスの意味というやつで、それぞれの意味の短編を書くことにした。調べるとざっと20ヶ所以上部位別の意味があるので、それだけで1冊になるだろう〜と思って始めたのだが、ちょうど始めたのが6月ごろで、その頃ついったーで山月ジューンブライドを書いてTLに出しているフォロワーさんがちらほらいたので、自分も山月ジューンブライドを書きたい!書くなら誓いのキスだな!と考えた結果、調子に乗って「これ、10月新刊のちゅー本に入れよう!」という気持ちになり、「それなら山月12か月分のちゅーも書くべきだよね!」と気が狂った結果、さらに12本書くことを決めていた。

 そんなこんなで、短くまとめることが苦手な上に、小説を書くのに書き出しに一番時間がかかるタイプな自分なのに、後先考えないノリの結果、最終的に30本を超える短編を収録した短編集をつくることになりましたとさ、ちゃんちゃん。



【表紙・カバーについて】
 当初、表紙をカラフルにしよう、いちごみるくみたいなピンク色にしよう、と考えていたのですが、なかなか良い写真素材と巡り合わず、最終的に甘いお菓子を写した素材を表紙画像と決めました。表紙の候補として喫茶店のクリームソーダの写真もあったのですが、カラフルな色味を優先させた結果となりました。
 元来、シンプルイズザベスト!で生きているため、派手な表紙とは別にシンプルなデザインの紙カバーも用意しようと考えました。デザイナーではないので胸を張れるほどの出来ではないと自覚してはいますが、初めての試みとして面白く出来たのではないかなぁと思います。



【収録順について】
 高校生設定、大学生設定、社会人設定と大きく3つに分けることは、迷わず決めていたけれど、その中をどう並べるかについては、結構苦労して決めました。最終的には、二人の親密度と物理的な時系列の兼ね合いで並べることになった気がします。



【各収録作について】 ※収録順
1【さくらんぼ】(執筆順1)(お題:さくらんぼ)(月島視点/山→月)
 キスといえば、さくらんぼの軸結び!と思いついて、取り掛かりの1本目としてこのお題を選んだ。身体の部位でも十二か月でもないお題なのに先頭に収録したのは、単純に全体の書き始めがこの話だったから、という単純なものです。書いていた自分のテンションと、この本を開いたばかりの読み手のテンションが一番近いんじゃないかな、との狙いも実はあったりします。

2【憧れ】(執筆順33)(お題:瞼)(山口視点/山→月)
 「憧れ」となると、多くの人は山口→月島を想像するのかな、と思い、取り掛かる前は敢えて月島→山口で「憧れ」とするのもエモいかな〜と考えていた天邪鬼な私ですが、結局、定石通りに落ち着きました。ツッキーが山口への憧れの気持ちからキスするとしたら、どちらかと言えばそのそばかすの頬にしそうだよな〜と思ったのと、山口の目に映るツッキーの目の綺麗さについて語りたかった気持ちに加え、山口なら見とれたまま瞼の上に吸い寄せられるようにキスしそうだな〜と頭に光景が浮かんだためです。
 ラストが投げっぱなしなのは、短編だったら許されるでしょう!!という無責任な開き直りです。

3【愛玩】(執筆順29)(お題:鼻)(山口視点/山←月)
 「愛玩とは」とグーグル先生に聞くくらい悩んだ記憶があります。
 『愛玩とは、大切にし、可愛がること。手元に、そばに置いて慈しみ、愛でること』というような意味と確認したので、これは恋に臆病で気持ちを押し隠してるツッキーじゃないかな、と考え、山口がまだ気づいていない(いつかきっと気づくだろう)状況が良いのかな、と思い、書いてみました。

4【偶発】(執筆順7)(お題:事故ちゅー)(山口視点/山→月)
 ましゅまろで頂いたお題のひとつです。ついったー版では典型的な事故ちゅーを書いてみたわけですが、どうにも上手く書けなかったのでリベンジのつもりで。

5【チョコレート】(執筆順12)(お題:2月/バレンタイン)(月島視点/山←月)
 気まぐれとイタズラ心と好奇心で、相手を追い詰めようとしたら自分が追いつめられる、というツッキーの甘さが書きたかった。

6【敬愛】(執筆順20)(お題:手の甲)(山口視点/山→月)
 ツッキーがジュリエット役、というのは山月同人誌だから許されるやつだろう!と開き直った結果です。でも現実問題、裏方スタッフ制作側に回るより、キャストに回ってしまった方が制約時間は短く済むのではないかと思います。演技のクオリティを気にしなければ、の話ですが、クラス演劇の短いお芝居ならあながち当てはまらないわけではないんじゃないかなぁ、と。
 ツッキーはやるべきことはやる、というスタンスに留まる気がしますが、山口君は手が空いているときなら積極的にお手伝いしてくれるタイプじゃないかなぁ、と思っています。

7【目隠し】(執筆順34)(お題:手で目隠し)(月島視点/山←月)
 本数をかなり書いていった結果、ツッキーが山口の視線を「うるさい」と感じ、その圧におされていく展開が複数あったので、じゃあその視線を手で遮って、言葉の代わりにキスで返事するのもいいんじゃないか!と思い、かなり執筆期間の終わりの方で捻じ込むために書いたネタです。時期もあって書いていた話が初夏〜夏の雰囲気のものが多かったので、意図して真冬を選んで書きました。

8【確認】(執筆順24)(お題:背中)(月島視点/山←月)
 背中もそうですが、「相手の気持ちの確認」の意味は肩へのキスにも当てはまるとあり、どちらにするか迷った結果、シャツ越しにツッキーにキスしてもらうことにしました。きっと山口はキスで確認するほどの勇気も根性も持ち合わせてはいないのではないか、もしするとなっても付き合ってからじゃないかな〜と思ったためです。
 ツッキーは基本的に毎日鞄の中に折り畳み傘を入れて持ち歩いているんじゃないかな、と個人的には思ってます。山口はそれを知ってはいるのですが、急に雨が降ってきたので驚いてとにかく濡れないようにしよう!と駆け出したために、ツッキーの傘の存在はすっかり忘れてしまっている、という感じ。きっとツッキーから折りたたみ傘の存在を知らされたときには、「そっか、さすがツッキー!」と口にして、軒先に駆け込む必要がなかったことに気づいたり、深く考えたりすることはないんじゃないかなぁ、と思います。

9【恋慕】(執筆順10)(お題:腕=肘)(月島視点/山→月)
 マロで頂いた「肘」のお題をここでも書こうと決めたのですが、肘だけのキスの意味を調べても見つけられず、イコール腕へのキスとして書くことにしました。「ツッキーの反応が見たい」との要望が叶えられなかった点だけが反省点です。

10【崇拝】(執筆順4)(お題:つま先)(山口視点/山→月)
 こちらもマロお題「つま先」のリベンジです。ついったー版が母指球へのキスで純粋なつま先へのキスではなかったので。
 「崇拝」とくればツッキーへの気持ちが真っすぐすぎて突き抜けて空回りしている山口でしょう、と迷わず内容を決めました。
 ただ、読み返してかなりツッキーが怖い反応になってしまったので、本来のいちゃいちゃキャッキャッうふふな本にしようというコンセプトからは少し浮いてしまった気がして反省しています。

11【誘惑】(執筆順21)(お題:耳)(山口視点/山←月)
 男子高校生らしい妄想と邪念だらけの山口くんが書きたかった。もっと具体的なスケベな妄想について書けたら良かったなぁ、と反省。男子高校生むずかしい。

12【夏祭り】(執筆順5)(お題:8月/夏祭り)(山口視点/山→月)
 お祭りでキスとなればかき氷でしょう!と決めつけて書いたもの。かき氷を食べて舌にシロップの色がついても、そのままキスをして相手の色が移るかは疑問ではありますが、まぁそこは夢を見ましょう、という気持ちで。

13【恥じらい】(執筆順22)(お題:顎)(月島視点/山←月)
 付き合う前のツッキーは自分からキスしがちなのに、付き合いだしてからは自分からはしない…そんな法則があるといいなと思い書いたもの。

14【収穫祭】(執筆順17)(お題:10月/ハロウィン)(山口視点/山←月)
 いたずらのレパートリーが少ない人間なのでハロウィンを書くのはいつも苦労しますが、ハロウィン→いたずら←キスとなると、この形になるのかな、と理屈で固めたタイプの話です。

15【おまじない】(執筆順18)(お題:キスフレンド)(山口視点/山→月)
 今回の本で特に書きたかった話のひとつ。ツッキーにお願いされた山口が断れるわけがない、という話。ラストは、この後の二人がいろいろあって結局は付き合うよ、という予告のような形にしたくて、このようなまとめ方に。ここだけの話、「大丈夫山口、ツッキーも同じだから」と書きながら画面に向かって本当に呟いていました。

16【卒業】(執筆順14)(お題:3月/卒業)(山口視点/山←月)
 いくつか過去に卒業に関する山月を書いてはいますが、原作の展開を盛り込んで卒業の話を書いたのは、これが初めてだと思われます。
 ツッキーが言葉通りに「せっかくだから」「記念に」「思い出作り」としている可能性も捨てきれませんが、もしかしたら、山口に卒業した後も諦めさせないような爪痕を残すために仕組んだことだとしても、それもアリだなぁ、と思っていたりします。きっとツッキーは山口のことを諦めない、と決めたら、トコトン諦めない男のような気がしてならないです。
 私にしては珍しく「大切だから付き合わない」という選択をした山月です。まぁ卒業してから遅かれ早かれ、この二人は付き合うことは決まりきっているんですけれどね。

【十七音】
 少し前にきみたさん主催の山月川柳、山月短歌の企画で川柳・短歌を書くきっかけがあったのが面白かったので、思いつくままに下手なりに、キスにまつわる(あるいは「絶対ここでキスしてるだろ!と思わせる)二人の光景について書いてみました。当初は挿絵の代わりのように、ページ調整として小説と小説の間に差し込もうかと思っていたんですが、編集能力がそこまでなかったのと、ページの余白が無駄に生まれてしまうんじゃないかという不安で取りやめました。ひとりアンソロをつくろう!がテーマのひとつでもある本なので、アンソロっぽくいろいろ詰め込もうとしたのですが、なかなか思うは易く、行うは難し、というものですね。

17【記念日】(執筆順3)(お題:ファーストキス記念日)(月島視点/山→月)
 この本の原稿を始めたばかりの頃は、なるべく短い話をたくさん書こう、出来る限り文字数を短くまとめよう、と考えていたため、最小文字数のちゅーネタとは、と頭をひねって思いついたネタです。
 あなたが言ったからサラダ記念日、ならぬ、初めてキスをしたからファースト記念日、という、ただそれだけの単発すぎるネタです。

18【十一月十日】(執筆順15)(お題:11月/山口誕生日)(月島視点/山←月)
 ケーキのサイズが適正かどうかは個人の主観に作用されるなぁと迷いながら、八号サイズのケーキを登場させましたが、いまだに合っているのか確信を持てないままでいます。

19【懇願】(執筆順28)(お題:手のひら)(月島視点/山→月)
 シリアスにならない「懇願」とは何か、悩んだ結果、このような話になりました。

20【聖誕祭】(執筆順16)(お題:12月/クリスマス)(月島視点/山←月)
 ツッキーのこととなると安易に馬鹿なことをする山口のことを、ツッキーが愛しくてたまらなく思ってたらいいな、と思い書いたもの。自分を鑑みない山口の性格をツッキーは時に怒る反面、好きでいるといいな、と思います。

21【執着】(執筆順26)(お題:首)(月島視点/山←月)
 高校3年以降の山口忠はモテる、と信じている。そしてその自覚はほぼ無いものだとも、同時に思っていたりします。
 見せつけるときのツッキーは、絶対いつも以上にわざとらしくえっちにちゅーするんだろうな、と思ってます。

22【慰め】(執筆順30)(お題:こめかみ)(月島視点/山←月)
 「慰め」となるとどうにもベッドの中の光景を思い浮かべてしまうのですが、山月にはしっくりこないな〜と思い、山月でありえそうな「慰め」とは…?と悩んだ記憶があります。これも「慰め」の意味についてグーグル先生に確認をとったりしてました。

23【年またぎ】(執筆順11)(お題:1月/年越し)(月島視点/山→月)
 1月お正月の話が思いつかず、年明けはじめてのキスをさせよう、という考えになって書いたもの。
 あまりこれまで書いたことのない雰囲気の二人が書けたのではないかと、ちょっと気に入っていたりします。

24【依存/忠誠心】(執筆順35)(お題:足の裏)(月島視点/山←月)
 足の裏へのキスの意味を初めて知った時、なんて山月にピッタリなんだ!!と驚いた記憶があります。
 年を重ねて余裕を持つようになった山口と、まだ余裕を持てずにいるツッキーを想像すると、いつも自然とニヤニヤしてきます。

【三十一文字】
 本来、短歌・川柳は字間を空けずに一行に続けて活字にするのが決まりなのですが、私の下手な短歌・川柳でそれをやるには勇気が足りず、字間を挟んでみました。基本的には、川柳も短歌も、書いた順番に並べて収録したように記憶してます。

25【さくら】(執筆順9)(お題:4月/桜)(月島視点/山→月)
 コロナ禍のお花見で、鉢植えか花瓶に挿した桜の花でのお花見がSNS等で見受けられるようになったのを、すてきだなぁと思っていたので、山月二人に部屋の中でお花見してもらいました。

26【九月二十七日】(執筆順13)(お題:9月/月島誕生日)(月島視点/山→月)
 山口がツッキーにお誕生日のお祝いとしてキスするのは、山口がしてあげたいことでもあり、したいことでもあり、私個人がしてほしいことでもある、という何重構造と思えるようなネタになってます。

27【支配欲】(執筆順25)(お題:太もも)(山口視点/山→月)
 ツッキーのこととなると知能が下がる山口、というのを意識して書きましたが、その副要素として、かなり山口に対し甘々になってしまうツッキーという現象が見られたので、自分でも書いてからビックリした話でした。あざとすぎるかなぁ、と読み返して心配になりかけたのですが、時にはバカップルみたいなことをしているのも悪くないかなぁ、と思い直して、そのままにしてみました。

28【海】(執筆順6)(お題:7月/海)(山口視点/山→月)
 この話を書く少し前にグッズの新規絵でツッキーの白パーカーフード姿が解禁になりTLを沸かせた一件があり、否が応でも意識せざるをえなくなり、頭の片隅でそのイメージを描きながら書いた話になりました。
 山口くんに、小さい子に向けて「しーっ」としながら大人の顔をしてもらいたくて、そこを目指して書いたネタでした。

29【祝福】(執筆順19)(お題:額)(月島視点/山←月)
 家電メーカーの内部事情が分からず、ふわっと書いているわけですが、山口忠はそれなりに仕事の出来る男だと信じてやまない。
 手が離せない料理として思い付きで餃子を選んだけれども、もっと他に良いメニューがあったかもしれないなぁ、と今では思っていたりします。

30【回帰】(執筆順23)(お題:腹)(山口視点/山←月)
 ツッキーにお母さんに対しての母体回帰願望はなさそうだけれども、山口君の子になる願望はありそうだなぁ、とふと、「回帰」の文字を見て妄想したことを形にしてみました。190cmオーバーの成人男子が背中を丸めて眠っているところを想像すると、なんとも言えない気持ちがするのでたまらなく感じます。

31【独占欲】(執筆順27)(お題:喉)(月島視点/山←月)
 普段は見せない余所行きの顔や声を見続けて、そわそわしてしまうツッキーが書きたかった。きっとツッキーより、山口の方が家の中と外で使っている声色に差があるような、そんな気がしてならないです。

32【車】(執筆順8)(お題:5月/ドライブ)(月島視点/山→月)
 普段はやわらかい印象の山口が男らしく欲を見せる瞬間がたまらなく好きなので、今回の本でも一回くらいは書いておこうと思い、早い段階で考えて形にしたもの。しれっと楽観的なことを口にする悪い山口のしたたかな部分が見える瞬間なんかも個人的には良いなぁ、と思ってます。
 まぁ、この話の最大の問題点というのが、お題に反してドライブしていない、というところなんですがね。

33【誓い】(執筆順2)(お題:6月/ジューンブライド)(山口視点/山→月)
 「ハッピーシュガーライフ」という作品からイメージを借りて書いた山月結婚式。
 可愛くなれ!!!と祈りながらこれを書いていた記憶が鮮明にあります。結果、この本の中で一番甘いのは、たぶんこの話になる、はず。

34【挑発】(執筆順32)(お題:舌)(山口視点/山→月)
 マロでいただいた「べろちゅー」お題。お題頂いた時、短めの高校生設定の話と、このちょっと長めの社会人設定の話を同時に思いついたので、こちらを本に入れることに。この作中の山月ふたりは、これまで書いてきた中でも1,2を争うくらい付き合いの長くて深い状態のふたりのような気がします。

35【成就】(執筆順31)(お題:社会人でのファーストキス)(山口視点/山→月)
 ちゅー本をつくりたい!と思った最初のきっかけが、「社会人になってから付き合いだした山月がちゅーするの、すごくエモくね!??」という思い付きによるものだったので、これが形に出来て良かったなぁ、と心から思います。
 作中に出てくる紅茶の作り方は、かなり前についったーで学者が提唱した美味しい紅茶の入れ方だったりします。RTで目にして一時期真似してたりもしましたが、最近は滅多にしていません。



【おまけについて】
 本編をハッピーエンドだけ、いちゃいちゃほのぼのだけに絞ったので、物足りない人もいるかもなぁと考えた結果、それ以外のキスネタも用意しよう、と思い3本書きました。
 死ネタ、離別、R18…と本編の補填にいろいろ書こうとしても思いついたのは結局3本だけでした。本編で使わなかった部位別キスの意味を利用した点でも、本編の少しの補填になっていればいいなぁ、と思っていたりします。ちなみに書いた順番は指先→胸→髪で、全て本編を書き終わってから取り掛かったものになります。



【さいごに】
 どこを開いても山月が幸せな、読んでいるこちらも幸せになるような、そんなお守りみたいな分厚い本が欲しい。そんな気持ちで書き始めた本だったのですが、思い通りにいったのか自分でも未だに自信が持てないままでいます。
 一時は本気で、本にならないかもしれない、と挫折しかけてましたが、無事形に出来て本当にホッとしています。
 とにかく短編集はもうしばらく作らない、と心に決めたのが、今回の一番の教訓として捉えています。